こんにちは
診療放射線技師の谷岡です。
今回は骨密度検査について少しお話しさせていただきます。
骨密度検査は、骨にどれだけのカルシウムやミネラルが含まれているかを測り、骨の強さを評価する検査です。骨粗鬆症の診断や治療効果の評価に役立ちます。
骨密度検査には、手のレントゲン写真を撮り写真の濃淡を計測するMD法や、かかとに超音波を通して超音波の流れる速さから骨密度を計測するQUS法などありますが、当院ではDEXA法といって主に腰と太もものつけ根の骨密度を、エネルギーの低い2種類のX線を用いて計測します。
この検査の時、患者様に、X線を多く浴びていないのか?と聞かれることがあります。このDEXA法では、使うX線の量は胸部レントゲン写真の1/5程度とされています。
ちなみに私たちは、日常生活をしているだけでも自然放射線という放射線を浴びていて、例えば飛行機で日本からニューヨークへ行った時の片道で、胸部レントゲン写真1枚分のX線を浴びるとされています。
DEXA法による骨密度検査で、使うX線量はごく僅かです。
骨密度が気になる患者様には、安心して検査を受けて頂きたいと思います。