こんにちは、診療放射線技師の森田です。
早いもので、もう今年も暮れようとしています。
ようやく自粛のループから抜け出せたようで、本当に大変な一年でした。
さて、今回はここ2年近く日本で起こったコロナ禍で
・総務省統計局の人口推計
・厚労省の人口動態調査(速報)
から我が国、日本の状況を見ていこうと思います。
これらのデータは総務省と厚労省のホームページから見ることが出来ます。
(高齢化率については内閣府で閲覧できます。)
総務省が言うには我が国の人口の実態は,5 年ごとに実施される国勢調査によって明らかにされますが、「人口推計」は国勢調査の実施間の時点においての各月、各年の人口の状況を把握するために行うものだそうです。
人口推計は日本の人口の推移としてグラフで記事になっていますが、これは総人口を使っていて、少し問題があります。
理由は外国人の出生児数と死亡者数、出入国在留管理庁による日本人・外国人別の正規の入国者数・出国者数がカウントされています。
総務省の人口推計を見ると2015年~2020年の5年間に総人口は130万人減少しています。
しかし、実際のところの日本人(日本国籍)は200万人減少して5年間で70万人もの外国人が入国して総人口は130万人減少しています。
つまり、過去数年の数値から分かることは日本人15~64歳人口(生産年齢人口)は外国人に置き換えられ、それより若い世代(15歳未満)が減少し、65歳以上(非生産年齢人口)が増加しています。このまま行くと半世紀過ぎると日本人が日本列島に於いて少数民族になりかねません。
ここで、人口推計の注目すべき点は2021年のコロナ禍は外国人の入国を厳しく制限しました。
それにより
日本人人口 ≒ 総人口
で非常に近い数値になったことです。
2018年と2019年の総人口がそれぞれ26万人、27万人の減少から、コロナ禍の年
2020年と2021年の総人口がそれぞれ46万人、62万人の減少です。
人口推計から日本はコロナ禍で急激に生産年齢人口が減少し、国内の外国人比率が高くなっていくことが分かります。
そしてもう一方の厚労省の人口動態調査は出生、死亡、死産、婚姻及び離婚の実態を明らかにすることが目的で、人口動態統計速報のデータの扱いは総人口になります。
人口動態統計速報は折れ線グラフで今年と去年のデータを横軸(月)に並走させていますので視覚的に去年との違いが分かり時間の経過とともに、ある変化に気付けます。
この毎年の各データのグラフの今年と去年の折れ線グラフの殆どが似通っています。
ピークが一致している例を上げると婚姻件数と離婚件数のピークは3月に集中しています。
これは子供が社会人になる時期と一致します。
しかし、一昨年の婚姻だけは5月にピークが集中しています。
それは令和婚による理由なのも分かります。面白いですね。
例年の死亡数は常に冬が多く、春から夏にかけて少なくなるのも良く分かります。
人口動態統計月報から死因は脳・心血管疾患や循環器系の疾患だけで40%以上あり、風邪やインフルエンザに罹って合併して死亡数が増えるのは容易に理解できそうです。
そして、人口動態統計速報の注目すべき点はコロナ禍が始まった令和2年から令和3年の現在までの『当月を含む過去1年間の自然増減数』折れ線グラフが去年と平行とならず異常な統計が発生しています。3.11の大災害が起こった時ですら乱れませんでした。1万8000名の死者・行方不明者が出ました。
これは思い当たる節があると思います。令和2年はコロナが始まった時期から感染対策をしてインフルエンザの流行が劇的に抑えられ、コロナ禍であるのに外国人を普通に入国させていましたから総人口が減っていないという奇妙なことになりました。
しかし、しかし、コロナ禍の始まり令和2年度は死亡数が去年より減少し、逆に今年の令和3年2月から死亡数が急激に増大しています。
こちらの原因も推定は出来るのですが、皆様自身で考えてみて下さい。統計結果は嘘をつけません。
このコロナ禍において我が国、日本の問題は沢山出てきました。マスクの国内生産や、公立病院の削減問題など色々細かいことがありましたが。
この人口推計と人口動態からも生産年齢人口の減少をこれからも外国人労働者で何とかするのか、それとも投資により国内の労働生産性を促すのか。
少子化を改善するために婚姻や出生数を増やすために、政府どのような政策をとるのか。
今後の岸田政権の政策次第では日本は没落していきます、岸田政権から目が離せませんね。
ホットなニュースで3カ月以上住む外国人に投票権を認める住民投票条例案が否決という記事がでました。本当に危ないですね。
ここで三島由紀夫の予言で締めたいと思います。
『私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。』
これから日本の経済が良くなるように、文化・伝統が失われないよう願いながら良い年をお迎えください、それではまた良いお年を。