クリニックブログ

2023.09.19更新

こんにちは。診療放射線技師の森田です。
暑い日がよく続きますね、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

私は前にもブログに書きましたが情報収集が主な趣味になります。
この暑い時期の連休中も家に籠って情報収集しておりました。
情報収集というのは単にinformation(インフォメーション)を収集するだけではなく、intelligence(インテリジェンス)も含みます。

実は連休中にネットフリックスを契約しました。
情報収集の一貫で、ある重要な映画を見たかったのです。
これが結構すごいのです。
皆さまにもお勧めしたい作品です。
その映画とはブラック・ミラーです。
概要をWikiの1文章からご説明していきます。
「新しいテクノロジーがもたらす予期せぬ社会変化を描く、ダークで風刺的なSFアンソロジー。」
新しいテクノロジーと予期せぬ社会変化とは、SNS、メタバース、AI、スマートシティ、監視社会、仮想通貨、SDGs、LGBTなどなどが複合的に重なったテーマの物語になります。

ダークで風刺的なというのは、イギリスの映画というのは割とバッドエンドが多いものでダークな部分が多いです。風刺的というのはこの映画のもっとも核心部分になります。

SFアンソロジーとは書いていても、本当は比喩的だと思います。この表現がアイロニー(皮肉的)とはならないで、風刺的だと言えるにはSFだという表現のせいなのかと思います。

只今、シーズン6まで配信されていますが、日本版で言えば「世にも奇妙な物語」に似ていて、同じく1話完結形式なのでどこから見ても物語上は問題ありませんが、徐々に高度にテクノロジーが複合して絡んできますので順々に見た方が個人的には理解しやすいかと思います。
個人的な、お勧めの物語は"1500万メリット" 、"ホワイト・クリスマス"、"サン・ジュニペロ"、"宇宙船カリスター号"など面白いです。

全体的な内容はどの物語もディストピア的で小説でも有名なオルダスハクスリー「すばらしい新世界」、ジョージオーウェル「一九八四年」みたいな特殊な世界観ではじまります。

私にとってこの映画のテーマについて。
今は昔の昭和の時代にはラジオ・洗濯板・氷冷蔵庫が不要になりました。即ち、昭和後期の世代は家電三種の神器の普及で一見は幸福になったかのような気がしました。

渡辺 京二 著「逝きし世の面影」というとても有名な御本があります。
これは江戸時代の日本人の和や美の価値観を表現した書籍ですが、日本を旅した江戸時代当時の外国人の見聞録を寄せ集めた記録になります。
著者の言葉に
「私にとって重要なのは在りし日のこの国の文明が、人間の生存をできうる限り気持のよいものにしようとする合意とそれにもとづく工夫によって成り立っていたという事実だ」
現代の私たちの考える幸福とは明治以来、西洋的価値観に導かれ、今でもテクノロジーの効用を最大化することに幸福の価値基準が引っ張られています。これからの近未来のテクノロジーにはどのような社会が待っているのでしょうか。
映画『ブラック・ミラー』で哲学的な、道徳的な、幸福論の風刺を是非お楽しみ頂ければと思います。
説明不足で拙文ではございますが、自身の直近の考えさせられる件について書かせて頂きました。

投稿者: 高見澤整形外科クリニック

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